恐怖の呪文「お互いさま」「できる人がやればいい」

まず、最初に、この二つの言葉と、
相手を思い合う気持ちは、
「本来なら」大変美しいものです。
愛と思いやりは、世界で一番美しく、
何事も解決します。

ハラスメント思考の人は、
これを逆手に取って、利用します。

ハラスメント被害者が、
人を頼れない、
人の親切を受け入れられない
のは、そんな恐怖体験からです。

そもそも「お互いさまだからいいのよ」
「できる人がやればいい」は、
助ける人が、相手を思って口にすると思います。

しかし、ハラスメント思考の人は、
助けてもらう方が、これを言います。
助けて欲しい時に、助けて欲しい相手に
催促する時に言います。

世の中の美しい、助け合いの精神を訴え、
助けないと罪悪感を抱くように
仕向けます。

また、ウッカリ助けてもらった経験があると
お互いさまなんだから、次はヤレと言われたり。

そして一度手を貸すと、
もっともっと、それ以上それ以上、
できるんだから、やりなさいよ、
産んでやったんだから、これもやってよ、
この間もやったんだから、できるでしょ、
要求は増していきます。

お互いさま、助け合いって、
そういうことじゃない。

若い頃ある方に助けていただいて、
お礼を言ったら、
「いいのよ、お互いさまよ。
いつかどこかで、今度は貴方が
若い人を助けてあげれば、それでいいのよ」
と教えていただきました。

ハラスメント思考の人は、違う。
産んでやったから、私の不機嫌を直せ。
学校行かせてやったから、いうことを聞け。
貴方は強いから、私の分もやれ。
お金があるならくれ。
お互いさまなんだから、
できる人がやりなさいよ。

単なるタカリです。



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